土壌菌

土壌菌ってなに?

土壌菌とは、土壌の中に生息している微生物のことです。
土の粒子が舞う空気中にも浮遊しており、特殊な菌ではありません。

植物などの有機物を分解して、自然の物質循環をしています。
昔の人と比べて、現代人はアレルギーや花粉症などが多いと言われています。

それは、昔の方が、食糧事情が悪く、落ちたものでも食べる、また現在のように除菌グッズも溢れておらず、土壌菌を摂取する機会が多かったことも関係していると言われています。

しかし、いくら土壌菌がよいと分かっても、落ちたものや、砂がついた野菜を食べるのは勇気がいることです。

土壌菌の働き

土壌菌は、枯れた植物や死んだ動物などの有機物を分解し、ミネラルにまで分解したら、特定のアミノ酸で吸収をしやすい状態にし、バイオフィルムの膜内に取り込むことができます。

このお陰で、植物の根は土壌菌が作ったミネラルなどの栄養素を吸収して成長できます。
植物は動くことができない分、根の周りに土壌菌を保有します。
動物の場合も、炭水化物、タンパク質、脂肪などの栄養分はそのままでは分子構造が大きいため、吸収はできませんが、土壌菌は吸収がしやすい環境を作り、栄養分を分解し、吸収できる手助けをします。

腸内にいる菌種は、主に善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。
腸内フローラのバランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7です。

このバランスに腸内環境を保つことが大切です。
日和見菌は、腸内環境が善玉菌が優勢の状態にある場合は、善玉菌に、悪玉菌が優勢の場合は、悪玉菌に味方をする細菌です。

この、腸内フローラを育てるには、善玉菌の活動を高め、日和見菌を増やすことが必要です。
この日和見菌の多くが土壌菌です。

土壌菌が含まれる大豆発酵食品を多く摂ることで、腸内細菌の7割を占めている日和見菌を増やすことができ、腸内フローラのバランスを良くすることができます。

四つの分解菌群

一般的に腸内細菌の数として、現在分かっているのは約200種類100兆個です。
この細菌たちは、四つの分解群でできていて、土壌菌も同じく四つの分解群に分かれて、それぞれ有機物を分解します。

その四つの分解群は、セルロース分解酵素群、脂肪分解酵素群、タンパク質分解酵素群、でんぷん分解菌群です。
これらの分解菌群によって、有機物である食べ物は分解され、アミノ酸、ビタミン、ミネラルに形成されます。

すい臓は、タンパク質を分解する酵素、でんぷんを分解する酵素、油脂を分解する酵素は産生しますが、繊維を分解するセルロース分解酵素は産生しません。
酵素の材料になるものも、腸内細菌がすい臓に供給してすい臓が分解酵素を作りますが、セルロース分解酵素は作ることができません。

腸にセルロース分解酵群がないと、野菜を食べても体内で吸収されずに、便として排出されます。
野菜から栄養を吸収するには、セルロース分解菌群が必要不可欠です。
そこで、同じ四つの分解群の土壌菌が手助けをします。